WWEネットワークと棲ごす日々

It is WWE impression blog as seen from Japanese Pro-Wrestling fan. 日本のプロレス界から旅立ったレスラーたちのWWEでの印象を綴るブログです。

WWE SUMMERSLAM 2016 AUGUST 21, 2016 ランディ・オートンvsブロック・レズナーで遂にガチを加えるという「パンドラの箱」を開けたWWE!今年のサマースラムはズバリ「バッドエンド」!これからどうなる。。。

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WWE夏のビッグ・イヴェント「サマースラム」!今年はニューヨーク・ブルックリンの「バークレーズ・センター」で開催された。実は「NXTテイクオーヴァー・ブルックリン2」と「サマースラム2016」、翌日の「RAW」は同会場3連戦となり、観客数は3大会合わせて5万人近く動員していると思われます。新日本の両国国技館3連戦みたいなものでしょうね。

 

「サマースラム2016」はトータルで4時間越えの長丁場ですが、個人的な感想としてはこの大会で本当にオススメの試合はメイン1試合のみ。メインのランディ・オートン vs ブロック・レズナーに尽きます!

 

 

■ エンツォ・アモーレ&ビッグ・キャス vs クリス・ジェリコ&ケビン・オーエンズ

売り出し中のエンツォ・アモーレ&ビッグ・キャスをジェリーKOが撃破!ビッグ・キャスは近い将来WWEヘビーのシングル王座戦に絡んできますね、多分。

 

■ WWE女子王座

サッシャバンクス vs シャーロット

初代女子王者シャーロットが王座を奪回。結果的にサッシャは短命に終わりました。正直サッシャの試合は危なっかしいです。受け身が取り切れないのに説得力のために身の丈以上の場外ダイブやコーナー最上段の危険技をやるから、このままでは大怪我をしかねません。というか今回のシャーロットの王座返り咲きは結局サッシャの怪我が原因とのことです。

 

■ WWEインターコンチネンタルヘビー王座戦

ザ・ミズ vs アポロ・クルーズ

アポロ・クルーズはズバ抜けた身体能力を持っていながら、今の所WWEユニヴァースの支持は得られていない模様。結局、セレブ系小悪党キャラのミズが淡白に王座防衛。アポロはこのままではフェードアウトの予感も。ビンスの評価も低いとの噂です。。。

 

■ ジョン・シナ vs AJスタイルズ

そんなインターコンチ戦とは打って変って、シナとAJの試合はチャント合戦で観衆のエキサイトメントは最高潮!フルタイムとパートタイム参戦の違いか7:3の割合でAJへの歓声が大きい。シナは持ち札をすべて使い切り、最後はAJがガッツリと勝利をもぎ取る!AJはこのまま順調にWWEのトップに行くでしょうね。

 

■ WWE世界タッグ

ザ・ニュー・デイ vs カール・アンダーソン&ルーク・ギャローズ

アンダーソン&ギャローズの「倶楽部」が、「ニュー・デイ」の主力レスラーであるビッグEの股間を粉砕し欠場させたことで、「ニュー・デイ」はキングストン&ウッズの弱小コンビで王者として登場。戦力ダウンの相手のため当然、「倶楽部」が新王者になる可能性が予想されましたが、最後はビッグEが乱入、反則裁定で王座移動はならず。

 

■ WWE世界ヘビー級王座戦

ディーン・アンブローズ vs ドルフ・ジーグラー

元「世界ヘビー級王者」ドルフ・ジーグラーが久々にトップ戦線に返り咲き、アンブローズのWWE王座に挑戦。だけれども、体格の違いでアンブローズが終始有利に試合を展開、結果的にはアンブローズの安パイな勝利といった内容でした。

 

■ 女子部門6人タッグマッチ

ベッキー・リンチ&カーメラ&ナオミ vs ニッキー・ベラ&ナタリア&アレクサ・ブリス

ウェルネスポリシー違反のため、この試合に参加予定だったエヴァ・マリーが欠場。代わりに首の手術のため欠場していたニッキー・ベラが復帰。並びにカーメラとアレクサのNXT昇格組のWWE本隊PPVお披露目という、新鮮味のある女子6人タッグ戦。NXT昇格組のふたりは気合入っていたものの若干空回りの印象で、この試合ではファンの支持を得る事はできず。最後はカリスマ性で勝るニッキーが復帰戦勝利を掴みました。

 

■ WWEユニバーサル王座戦

フィン・ベイラー vs セス・ロリンズ

「RAW」で新設されるヘビー級最高峰王座「ユニバーサル王座」の初代王者決定戦。新ベルトもお披露目され、結局WWE世界ヘビー級の色違い(赤)というデザインでした。個人的には以前の2ブランド時代「WWEヘビー級」と「(WCW)世界ヘビー級」のような全く違うデザインのベルトにして「RAW」と「スマックダウン」として勝負して欲しかったですね。会場のコアなファンもベルトが映し出されると、ブーイングをしていたので、その「保守的な選択にがっかり」という心理は同じかもしれません。だって同じデザインのベルトだったらさ、アンブローズがWWEヘビー級王座を死守して「スマックダウン」にもたらした価値が激減しちゃうんだよねー。

新日本とNOAHで新ベルト作るって言ってさ、ノアで「IWGP」のデザイン使ったベルト作ったらシラケるでしょう。。。提携しようがノアだったらやはりGHCのデザイン使って欲しいわけです。

 

試合は、いわゆるグレート・ムタ仕様「デーモン・キング」として登場したフィンがファンの圧倒的な支持を得て試合を進めましたが、セスの場外パワーボムでフィンの右肩が脱臼する大事故が起きたため、試合自体はいまいち精彩を欠いた雰囲気。結果はフィンが初代王者に輝きましたが、翌日の「RAW」で肩の手術のためいきなり王座を返上することになります。大プッシュを行ったフィンのいきなりの戦線離脱に、今頃WWEの首脳陣はアタマを抱えているでしょうね。。。

 

■ USヘビー級王座戦

ルセフ vs ローマン・レインズ

WWE世界王者ローマンが「格落ち」し、ルセフのUSヘビー級王座に挑戦。ローマンのフラストレーションが爆発したか、反則暴走しルセフの脇腹を粉砕。ルセフは試合続行不可能で無効試合に、、、ってか、どこに終着してもメリットが全く見えないこの抗争。こちらもWWE首脳陣、あちゃ〜とアタマ抱えてるかもですね。。。

 

■ メインイヴェント

ランディ・オートン vs ブロック・レズナー

10年以上前の若手時代、WWEの二軍(あるいは三軍)の育成団体「OVW」の同期だったランディとブロックが、お互いWWEの頂点に立った後、決着をつけるべく「サマースラム」のメインイヴェントで対戦。ブロックはWWEだけでなく、「ガチンコ世界最高峰」UFCのヘビー級戦線でもトップの選手であり、この試合もUFCテイストの強い「ガチンコ」マッチを展開した。最近の「スープレックス・シティ」だけでなく、ブロックのマウントからのエルボー連打でランディの頭頂部をカットし「ガチの」大流血、そのままレフェリーストップという結末なりました。WWEにあるまじき「バッドエンド」で大会は終了。日本のファンにとっては2000年代にK-1やPRIDEに懐柔された猪木がマッチメイクに介入した新日本の「悪夢」を思い出す光景ではあるが、WWEのファンにとって衝撃的な結末でしょう。試合後に控え室でクリス・ジェリコが内容に激怒しブロックにケンカ売ったという噂も流れており、ついにプロレスにガチ要素を加えるという「パンドラの箱」を開けたWWE。これからどう転がしていくのか注目されます!

 

 

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